日语中主题和主语 到底有什么区别 は が在提示主语中有什么区别呢
4个回答
展开全部
意思一样的.
"象の鼻が 长いです。"强调象的鼻子长.主语是象的鼻子.
象は鼻が 长いです .强调象.主语是象.
另外,LZ举的这个例子比较特别,身体一部分,经常会这么表示的,固定用法.如:象は鼻が 长いです
"象の鼻が 长いです。"强调象的鼻子长.主语是象的鼻子.
象は鼻が 长いです .强调象.主语是象.
另外,LZ举的这个例子比较特别,身体一部分,经常会这么表示的,固定用法.如:象は鼻が 长いです
已赞过
已踩过<
评论
收起
你对这个回答的评价是?
2011-04-14
展开全部
象の鼻が 长いです:话题不是“象(の鼻)”, 另外有其他主要的话题。只有这一句话,给人不完整的感觉
象は鼻が 长いです:话题就是“象”,描述一个关于“象”的事实
“が”和“は”之间,在不同的语境里会有不同的区别。在没有语境的情况下只看一句话,其实很难说。
象は鼻が 长いです:话题就是“象”,描述一个关于“象”的事实
“が”和“は”之间,在不同的语境里会有不同的区别。在没有语境的情况下只看一句话,其实很难说。
本回答被提问者采纳
已赞过
已踩过<
评论
收起
你对这个回答的评价是?
2011-04-14
展开全部
这篇课文里的每个句子都表现了“主题”はーーー和“主语”が 的用法,把句子里出现は和が比较一下就过关了。
<初级日语>第四课-桃太郎---作者:芥川龙之介
むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きい桃(もも)の木が一本あった。大きいとだけではいい足りないかも知れない。この桃の枝は云の上にひろがり、この桃の根は大地(だいち)の底の黄泉(よみ)の国にさえ及んでいた。何でも天地开辟(かいびゃく)の顷(ころ)おい、伊弉诺(いざなぎ)の尊(みこと)は黄最津平阪(よもつひらさか)に八(やっ)つの雷(いかずち)を却(しりぞ)けるため、桃の実(み)を砾(つぶて)に打ったという、――その神代(かみよ)の桃の実はこの木の枝になっていたのである。
この木は世界の夜明以来、一万年に一度花を开き、一万年に一度実をつけていた。花は真红(しんく)の衣盖(きぬがさ)に黄金(おうごん)の流苏(ふさ)を垂らしたようである。実は――実もまた大きいのはいうを待たない。が、それよりも不思议なのはその実は核(さね)のあるところに美しい赤児(あかご)を一人ずつ、おのずから孕(はら)んでいたことである。
むかし、むかし、大むかし、この木は山谷(やまたに)を掩(おお)った枝に、累々(るいるい)と実を缀(つづ)ったまま、静かに日の光りに浴していた。一万年に一度结んだ実は一千年の间は地へ落ちない。しかしある寂しい朝、运命は一羽の八咫鸦(やたがらす)になり、さっとその枝へおろして来た。と思うともう赤みのさした、小さい実を一つ啄(ついば)み落した。実は云雾(くもきり)の立ち升(のぼ)る中に遥(はる)か下の谷川へ落ちた。谷川は勿论(もちろん)峯々の间に白い水烟(みずけぶり)をなびかせながら、人间のいる国へ流れていたのである。
この赤児(あかご)を孕(はら)んだ実は深い山の奥を离れた后(のち)、どういう人の手に拾われたか?――それはいまさら话すまでもあるまい。谷川の末にはお婆(ばあ)さんが一人、日本中(にほんじゅう)の子供の知っている通り、柴刈(しばか)りに行ったお爷(じい)さんの着物か何かを洗っていたのである。……
二
桃から生れた桃太郎(ももたろう)は鬼(おに)が岛(しま)の征伐(せいばつ)を思い立った。思い立った诀(わけ)はなぜかというと、彼はお爷さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。その话を闻いた老人夫妇は内心この腕白(わんぱく)ものに爱想(あいそ)をつかしていた时だったから、一刻も早く追い出したさに旗(はた)とか太刀(たち)とか阵羽织(じんばおり)とか、出阵の支度(したく)に入用(にゅうよう)のものは云うなり次第に持たせることにした。のみならず途中の兵粮(ひょうろう)には、これも桃太郎の注文(ちゅうもん)通り、黍団子(きびだんご)さえこしらえてやったのである。
桃太郎は意気扬々(ようよう)と鬼が岛征伐の途(と)に上(のぼ)った。すると大きい野良犬(のらいぬ)が一匹、饥(う)えた眼を光らせながら、こう桃太郎へ声をかけた。
「桃太郎さん。桃太郎さん。お腰に下げたのは何でございます?」
「これは日本一(にっぽんいち)の黍団子だ。」
桃太郎は得意そうに返事をした。勿论実际は日本一かどうか、そんなことは彼にも怪(あや)しかったのである。けれども犬は黍団子と闻くと、たちまち彼の侧へ歩み寄った。
「一つ下さい。お伴(とも)しましょう。」
桃太郎は咄嗟(とっさ)に算盘(そろばん)を取った。
「一つはやられぬ。半分やろう。」
犬はしばらく强情(ごうじょう)に、「一つ下さい」を缲り返した。しかし桃太郎は何といっても「半分やろう」を撤回(てっかい)しない。こうなればあらゆる商売のように、所诠(しょせん)持たぬものは持ったものの意志に服従するばかりである。犬もとうとう叹息(たんそく)しながら、黍団子を半分贳う代りに、桃太郎の伴(とも)をすることになった。
桃太郎はその后(のち)犬のほかにも、やはり黍団子の半分を饵食(えじき)に、猿(さる)や雉(きじ)を家来(けらい)にした。しかし彼等は残念ながら、あまり仲(なか)の好(い)い间がらではない。丈夫な牙(きば)を持った犬は意気地(いくじ)のない猿を莫迦(ばか)にする。黍団子の勘定(かんじょう)に素早(すばや)い猿はもっともらしい雉を莫迦にする。地震学などにも通じた雉は头の钝(にぶ)い犬を莫迦にする。――こういういがみ合いを続けていたから、桃太郎は彼等を家来にした后も、一通り骨の折れることではなかった。
その上猿は腹が张ると、たちまち不服を唱(とな)え出した。どうも黍団子の半分くらいでは、鬼が岛征伐の伴をするのも考え物だといい出したのである。すると犬は吠(ほ)えたけりながら、いきなり猿を噛(か)み杀そうとした。もし雉がとめなかったとすれば、猿は蟹(かに)の仇打(あだう)ちを待たず、この时もう死んでいたかも知れない。しかし雉は犬をなだめながら猿に主従の道徳を教え、桃太郎の命に従えと云った。それでも猿は路ばたの木の上に犬の袭撃を避けた后だったから、容易に雉の言叶を闻き入れなかった。その猿をとうとう得心(とくしん)させたのは确かに桃太郎の手腕である。桃太郎は猿を见上げたまま、日の丸の扇(おうぎ)を使い使いわざと冷かにいい放した。
「よしよし、では伴をするな。その代り鬼が岛を征伐しても宝物(たからもの)は一つも分けてやらないぞ。」
欲の深い猿は円(まる)い眼(め)をした。
「宝物? へええ、鬼が岛には宝物があるのですか?」
「あるどころではない。何でも好きなものの振り出せる打出(うちで)の小槌(こづち)という宝物さえある。」
「ではその打出の小槌から、几つもまた打出の小槌を振り出せば、一度に何でも手にはいる诀(わけ)ですね。それは耳よりな话です。どうかわたしもつれて行って下さい。」
桃太郎はもう一度彼等を伴に、鬼が岛征伐の途(みち)を急いだ。
三
鬼が岛は绝海の孤岛だった。が、世间の思っているように岩山ばかりだった诀(わけ)ではない。実は椰子(やし)の耸(そび)えたり、极楽鸟(ごくらくちょう)の啭(さえず)ったりする、美しい天然(てんねん)の楽土(らくど)だった。こういう楽土に生(せい)を享(う)けた鬼は勿论平和を爱していた。いや、鬼というものは元来我々人间よりも享楽(きょうらく)的に出来上った种族らしい。瘤(こぶ)取りの话に出て来る鬼は一晩中踊りを踊っている。一寸法师(いっすんぼうし)の话に出てくる鬼も一身の危険を顾みず、物诣(ものもう)での姫君に见とれていたらしい。なるほど大江山(おおえやま)の酒颠童子(しゅてんどうじ)や罗生门(らしょうもん)の茨木童子(いばらぎどうじ)は稀代(きだい)の悪人のように思われている。しかし茨木童子などは我々の银座を爱するように朱雀大路(すざくおおじ)を爱する余り、时々そっと罗生门へ姿を露(あら)わしたのではないであろうか? 酒颠童子も大江山の岩屋(いわや)に酒ばかり饮んでいたのは确かである。その女人(にょにん)を夺って行ったというのは――真伪(しんぎ)はしばらく问わないにもしろ、女人自身のいう所に过ぎない。女人自身のいう所をことごとく真実と认めるのは、――わたしはこの二十年来、こういう疑问を抱いている。あの頼光(らいこう)や四天王(してんのう)はいずれも多少気违いじみた女性崇拝家(すうはいか)ではなかったであろうか?
鬼は热帯的风景の中(うち)に琴(こと)を弾(ひ)いたり踊りを踊ったり、古代の诗人の诗を歌ったり、颇(すこぶ)る安穏(あんのん)に暮らしていた。そのまた鬼の妻や娘も机(はた)を织ったり、酒を醸(かも)したり、兰(らん)の花束を拵(こしら)えたり、我々人间の妻や娘と少しも変らずに暮らしていた。殊にもう髪の白い、牙(きば)の脱(ぬ)けた鬼の母はいつも孙の守(も)りをしながら、我々人间の恐ろしさを话して闻かせなどしていたものである。――
「お前たちも悪戯(いたずら)をすると、人间の岛へやってしまうよ。人间の岛へやられた鬼はあの昔の酒颠童子のように、きっと杀されてしまうのだからね。え、人间というものかい? 人间というものは角(つの)の生(は)えない、生白(なまじろ)い颜や手足をした、何ともいわれず気味の悪いものだよ。おまけにまた人间の女と来た日には、その生白い颜や手足へ一面に铅(なまり)の粉(こ)をなすっているのだよ。それだけならばまだ好(い)いのだがね。男でも女でも同じように、※(うそ)はいうし、欲は深いし、焼饼(やきもち)は焼くし、己惚(うぬぼれ)は强いし、仲间同志杀し合うし、火はつけるし、泥棒(どろぼう)はするし、手のつけようのない毛だものなのだよ……」
四
桃太郎はこういう罪のない鬼に建国以来の恐ろしさを与えた。鬼は金棒(かなぼう)を忘れたなり、「人间が来たぞ」と叫びながら、亭々(ていてい)と耸(そび)えた椰子(やし)の间を右往左往(うおうざおう)に逃げ惑(まど)った。
「进め! 进め! 鬼という鬼は见つけ次第、一匹も残らず杀してしまえ!」
桃太郎は桃の旗(はた)を片手に、日の丸の扇を打ち振り打ち振り、犬猿雉(いぬさるきじ)の三匹に号令した。犬猿雉の三匹は仲の好(い)い家来(けらい)ではなかったかも知れない。が、饥(う)えた动物ほど、忠勇无双(むそう)の兵卒の资格を具えているものはないはずである。彼等は皆あらしのように、逃げまわる鬼を追いまわした。犬はただ一噛(ひとか)みに鬼の若者を噛み杀した。雉も锐い嘴(くちばし)に鬼の子供を突き杀した。猿も――猿は我々人间と亲类同志の间がらだけに、鬼の娘を绞杀(しめころ)す前に、必ず凌辱(りょうじょく)を恣(ほしいまま)にした。……
あらゆる罪悪の行われた后(のち)、とうとう鬼の酋长(しゅうちょう)は、命をとりとめた数人の鬼と、桃太郎の前に降参(こうさん)した。桃太郎の得意は思うべしである。鬼が岛はもう昨日(きのう)のように、极楽鸟(ごくらくちょう)の啭(さえず)る楽土ではない。椰子(やし)の林は至るところに鬼の死骸(しがい)を撒(ま)き散らしている。桃太郎はやはり旗を片手に、三匹の家来(けらい)を従えたまま、平蜘蛛(ひらぐも)のようになった鬼の酋长へ厳(おごそ)かにこういい渡した。
「では格别の怜愍(れんびん)により、贵様(きさま)たちの命は赦(ゆる)してやる。その代りに鬼が岛の宝物(たからもの)は一つも残らず献上(けんじょう)するのだぞ。」
「はい、献上致します。」
「なおそのほかに贵様の子供を人质(ひとじち)のためにさし出すのだぞ。」
「それも承知致しました。」
鬼の酋长はもう一度额(ひたい)を土へすりつけた后、恐る恐る桃太郎へ质问した。
「わたくしどもはあなた様に何か无礼(ぶれい)でも致したため、御征伐(ごせいばつ)を受けたことと存じて居ります。しかし実はわたくしを始め、鬼が岛の鬼はあなた様にどういう无礼を致したのやら、とんと合点(がてん)が参りませぬ。ついてはその无礼の次第をお明(あか)し下さる诀(わけ)には参りますまいか?」
桃太郎は悠然(ゆうぜん)と颔(うなず)いた。
「日本一(にっぽんいち)の桃太郎は犬猿雉の三匹の忠义者を召し抱(かか)えた故、鬼が岛へ征伐に来たのだ。」
「ではそのお三(さん)かたをお召し抱えなすったのはどういう诀(わけ)でございますか?」
「それはもとより鬼が岛を征伐したいと志した故、黍団子(きびだんご)をやっても召し抱えたのだ。――どうだ? これでもまだわからないといえば、贵様たちも皆杀してしまうぞ。」
鬼の酋长は惊いたように、三尺ほど后(うしろ)へ飞び下(さが)ると、いよいよまた丁宁(ていねい)にお时仪(じぎ)をした。
五
日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹と、人质に取った鬼の子供に宝物の车を引かせながら、得々(とくとく)と故郷へ凯旋(がいせん)した。――これだけはもう日本中(にほんじゅう)の子供のとうに知っている话である。しかし桃太郎は必ずしも幸福に一生を送った诀(わけ)ではない。鬼の子供は一人前(いちにんまえ)になると番人の雉を噛(か)み杀した上、たちまち鬼が岛へ逐电(ちくでん)した。のみならず鬼が岛に生き残った鬼は时々海を渡って来ては、桃太郎の屋形(やかた)へ火をつけたり、桃太郎の寝首(ねくび)をかこうとした。何でも猿の杀されたのは人违いだったらしいという噂(うわさ)である。桃太郎はこういう重(かさ)ね重(がさ)ねの不幸に叹息(たんそく)を泄(も)らさずにはいられなかった。
「どうも鬼というものの执念(しゅうねん)の深いのには困ったものだ。」
「やっと命を助けて顶いた御主人の大恩(だいおん)さえ忘れるとは怪(け)しからぬ奴等でございます。」
犬も桃太郎の渋面(じゅうめん)を见ると、口惜(くや)しそうにいつも念(うな)ったものである。
その间も寂しい鬼が岛の矶(いそ)には、美しい热帯の月明(つきあか)りを浴びた鬼の若者が五六人、鬼が岛の独立を计画するため、椰子(やし)の実に爆弾を仕こんでいた。优(やさ)しい鬼の娘たちに恋をすることさえ忘れたのか、黙々と、しかし嬉しそうに茶碗(ちゃわん)ほどの目の玉を赫(かがや)かせながら。……
六
人间の知らない山の奥に云雾(くもきり)を破った桃の木は今日(こんにち)もなお昔のように、累々(るいるい)と无数の実(み)をつけている。勿论桃太郎を孕(はら)んでいた実だけはとうに谷川を流れ去ってしまった。しかし未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。あの大きい八咫鸦(やたがらす)は今度はいつこの木の梢(こずえ)へもう一度姿を露(あら)わすであろう? ああ、未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。……
<初级日语>第四课-桃太郎---作者:芥川龙之介
むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きい桃(もも)の木が一本あった。大きいとだけではいい足りないかも知れない。この桃の枝は云の上にひろがり、この桃の根は大地(だいち)の底の黄泉(よみ)の国にさえ及んでいた。何でも天地开辟(かいびゃく)の顷(ころ)おい、伊弉诺(いざなぎ)の尊(みこと)は黄最津平阪(よもつひらさか)に八(やっ)つの雷(いかずち)を却(しりぞ)けるため、桃の実(み)を砾(つぶて)に打ったという、――その神代(かみよ)の桃の実はこの木の枝になっていたのである。
この木は世界の夜明以来、一万年に一度花を开き、一万年に一度実をつけていた。花は真红(しんく)の衣盖(きぬがさ)に黄金(おうごん)の流苏(ふさ)を垂らしたようである。実は――実もまた大きいのはいうを待たない。が、それよりも不思议なのはその実は核(さね)のあるところに美しい赤児(あかご)を一人ずつ、おのずから孕(はら)んでいたことである。
むかし、むかし、大むかし、この木は山谷(やまたに)を掩(おお)った枝に、累々(るいるい)と実を缀(つづ)ったまま、静かに日の光りに浴していた。一万年に一度结んだ実は一千年の间は地へ落ちない。しかしある寂しい朝、运命は一羽の八咫鸦(やたがらす)になり、さっとその枝へおろして来た。と思うともう赤みのさした、小さい実を一つ啄(ついば)み落した。実は云雾(くもきり)の立ち升(のぼ)る中に遥(はる)か下の谷川へ落ちた。谷川は勿论(もちろん)峯々の间に白い水烟(みずけぶり)をなびかせながら、人间のいる国へ流れていたのである。
この赤児(あかご)を孕(はら)んだ実は深い山の奥を离れた后(のち)、どういう人の手に拾われたか?――それはいまさら话すまでもあるまい。谷川の末にはお婆(ばあ)さんが一人、日本中(にほんじゅう)の子供の知っている通り、柴刈(しばか)りに行ったお爷(じい)さんの着物か何かを洗っていたのである。……
二
桃から生れた桃太郎(ももたろう)は鬼(おに)が岛(しま)の征伐(せいばつ)を思い立った。思い立った诀(わけ)はなぜかというと、彼はお爷さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。その话を闻いた老人夫妇は内心この腕白(わんぱく)ものに爱想(あいそ)をつかしていた时だったから、一刻も早く追い出したさに旗(はた)とか太刀(たち)とか阵羽织(じんばおり)とか、出阵の支度(したく)に入用(にゅうよう)のものは云うなり次第に持たせることにした。のみならず途中の兵粮(ひょうろう)には、これも桃太郎の注文(ちゅうもん)通り、黍団子(きびだんご)さえこしらえてやったのである。
桃太郎は意気扬々(ようよう)と鬼が岛征伐の途(と)に上(のぼ)った。すると大きい野良犬(のらいぬ)が一匹、饥(う)えた眼を光らせながら、こう桃太郎へ声をかけた。
「桃太郎さん。桃太郎さん。お腰に下げたのは何でございます?」
「これは日本一(にっぽんいち)の黍団子だ。」
桃太郎は得意そうに返事をした。勿论実际は日本一かどうか、そんなことは彼にも怪(あや)しかったのである。けれども犬は黍団子と闻くと、たちまち彼の侧へ歩み寄った。
「一つ下さい。お伴(とも)しましょう。」
桃太郎は咄嗟(とっさ)に算盘(そろばん)を取った。
「一つはやられぬ。半分やろう。」
犬はしばらく强情(ごうじょう)に、「一つ下さい」を缲り返した。しかし桃太郎は何といっても「半分やろう」を撤回(てっかい)しない。こうなればあらゆる商売のように、所诠(しょせん)持たぬものは持ったものの意志に服従するばかりである。犬もとうとう叹息(たんそく)しながら、黍団子を半分贳う代りに、桃太郎の伴(とも)をすることになった。
桃太郎はその后(のち)犬のほかにも、やはり黍団子の半分を饵食(えじき)に、猿(さる)や雉(きじ)を家来(けらい)にした。しかし彼等は残念ながら、あまり仲(なか)の好(い)い间がらではない。丈夫な牙(きば)を持った犬は意気地(いくじ)のない猿を莫迦(ばか)にする。黍団子の勘定(かんじょう)に素早(すばや)い猿はもっともらしい雉を莫迦にする。地震学などにも通じた雉は头の钝(にぶ)い犬を莫迦にする。――こういういがみ合いを続けていたから、桃太郎は彼等を家来にした后も、一通り骨の折れることではなかった。
その上猿は腹が张ると、たちまち不服を唱(とな)え出した。どうも黍団子の半分くらいでは、鬼が岛征伐の伴をするのも考え物だといい出したのである。すると犬は吠(ほ)えたけりながら、いきなり猿を噛(か)み杀そうとした。もし雉がとめなかったとすれば、猿は蟹(かに)の仇打(あだう)ちを待たず、この时もう死んでいたかも知れない。しかし雉は犬をなだめながら猿に主従の道徳を教え、桃太郎の命に従えと云った。それでも猿は路ばたの木の上に犬の袭撃を避けた后だったから、容易に雉の言叶を闻き入れなかった。その猿をとうとう得心(とくしん)させたのは确かに桃太郎の手腕である。桃太郎は猿を见上げたまま、日の丸の扇(おうぎ)を使い使いわざと冷かにいい放した。
「よしよし、では伴をするな。その代り鬼が岛を征伐しても宝物(たからもの)は一つも分けてやらないぞ。」
欲の深い猿は円(まる)い眼(め)をした。
「宝物? へええ、鬼が岛には宝物があるのですか?」
「あるどころではない。何でも好きなものの振り出せる打出(うちで)の小槌(こづち)という宝物さえある。」
「ではその打出の小槌から、几つもまた打出の小槌を振り出せば、一度に何でも手にはいる诀(わけ)ですね。それは耳よりな话です。どうかわたしもつれて行って下さい。」
桃太郎はもう一度彼等を伴に、鬼が岛征伐の途(みち)を急いだ。
三
鬼が岛は绝海の孤岛だった。が、世间の思っているように岩山ばかりだった诀(わけ)ではない。実は椰子(やし)の耸(そび)えたり、极楽鸟(ごくらくちょう)の啭(さえず)ったりする、美しい天然(てんねん)の楽土(らくど)だった。こういう楽土に生(せい)を享(う)けた鬼は勿论平和を爱していた。いや、鬼というものは元来我々人间よりも享楽(きょうらく)的に出来上った种族らしい。瘤(こぶ)取りの话に出て来る鬼は一晩中踊りを踊っている。一寸法师(いっすんぼうし)の话に出てくる鬼も一身の危険を顾みず、物诣(ものもう)での姫君に见とれていたらしい。なるほど大江山(おおえやま)の酒颠童子(しゅてんどうじ)や罗生门(らしょうもん)の茨木童子(いばらぎどうじ)は稀代(きだい)の悪人のように思われている。しかし茨木童子などは我々の银座を爱するように朱雀大路(すざくおおじ)を爱する余り、时々そっと罗生门へ姿を露(あら)わしたのではないであろうか? 酒颠童子も大江山の岩屋(いわや)に酒ばかり饮んでいたのは确かである。その女人(にょにん)を夺って行ったというのは――真伪(しんぎ)はしばらく问わないにもしろ、女人自身のいう所に过ぎない。女人自身のいう所をことごとく真実と认めるのは、――わたしはこの二十年来、こういう疑问を抱いている。あの頼光(らいこう)や四天王(してんのう)はいずれも多少気违いじみた女性崇拝家(すうはいか)ではなかったであろうか?
鬼は热帯的风景の中(うち)に琴(こと)を弾(ひ)いたり踊りを踊ったり、古代の诗人の诗を歌ったり、颇(すこぶ)る安穏(あんのん)に暮らしていた。そのまた鬼の妻や娘も机(はた)を织ったり、酒を醸(かも)したり、兰(らん)の花束を拵(こしら)えたり、我々人间の妻や娘と少しも変らずに暮らしていた。殊にもう髪の白い、牙(きば)の脱(ぬ)けた鬼の母はいつも孙の守(も)りをしながら、我々人间の恐ろしさを话して闻かせなどしていたものである。――
「お前たちも悪戯(いたずら)をすると、人间の岛へやってしまうよ。人间の岛へやられた鬼はあの昔の酒颠童子のように、きっと杀されてしまうのだからね。え、人间というものかい? 人间というものは角(つの)の生(は)えない、生白(なまじろ)い颜や手足をした、何ともいわれず気味の悪いものだよ。おまけにまた人间の女と来た日には、その生白い颜や手足へ一面に铅(なまり)の粉(こ)をなすっているのだよ。それだけならばまだ好(い)いのだがね。男でも女でも同じように、※(うそ)はいうし、欲は深いし、焼饼(やきもち)は焼くし、己惚(うぬぼれ)は强いし、仲间同志杀し合うし、火はつけるし、泥棒(どろぼう)はするし、手のつけようのない毛だものなのだよ……」
四
桃太郎はこういう罪のない鬼に建国以来の恐ろしさを与えた。鬼は金棒(かなぼう)を忘れたなり、「人间が来たぞ」と叫びながら、亭々(ていてい)と耸(そび)えた椰子(やし)の间を右往左往(うおうざおう)に逃げ惑(まど)った。
「进め! 进め! 鬼という鬼は见つけ次第、一匹も残らず杀してしまえ!」
桃太郎は桃の旗(はた)を片手に、日の丸の扇を打ち振り打ち振り、犬猿雉(いぬさるきじ)の三匹に号令した。犬猿雉の三匹は仲の好(い)い家来(けらい)ではなかったかも知れない。が、饥(う)えた动物ほど、忠勇无双(むそう)の兵卒の资格を具えているものはないはずである。彼等は皆あらしのように、逃げまわる鬼を追いまわした。犬はただ一噛(ひとか)みに鬼の若者を噛み杀した。雉も锐い嘴(くちばし)に鬼の子供を突き杀した。猿も――猿は我々人间と亲类同志の间がらだけに、鬼の娘を绞杀(しめころ)す前に、必ず凌辱(りょうじょく)を恣(ほしいまま)にした。……
あらゆる罪悪の行われた后(のち)、とうとう鬼の酋长(しゅうちょう)は、命をとりとめた数人の鬼と、桃太郎の前に降参(こうさん)した。桃太郎の得意は思うべしである。鬼が岛はもう昨日(きのう)のように、极楽鸟(ごくらくちょう)の啭(さえず)る楽土ではない。椰子(やし)の林は至るところに鬼の死骸(しがい)を撒(ま)き散らしている。桃太郎はやはり旗を片手に、三匹の家来(けらい)を従えたまま、平蜘蛛(ひらぐも)のようになった鬼の酋长へ厳(おごそ)かにこういい渡した。
「では格别の怜愍(れんびん)により、贵様(きさま)たちの命は赦(ゆる)してやる。その代りに鬼が岛の宝物(たからもの)は一つも残らず献上(けんじょう)するのだぞ。」
「はい、献上致します。」
「なおそのほかに贵様の子供を人质(ひとじち)のためにさし出すのだぞ。」
「それも承知致しました。」
鬼の酋长はもう一度额(ひたい)を土へすりつけた后、恐る恐る桃太郎へ质问した。
「わたくしどもはあなた様に何か无礼(ぶれい)でも致したため、御征伐(ごせいばつ)を受けたことと存じて居ります。しかし実はわたくしを始め、鬼が岛の鬼はあなた様にどういう无礼を致したのやら、とんと合点(がてん)が参りませぬ。ついてはその无礼の次第をお明(あか)し下さる诀(わけ)には参りますまいか?」
桃太郎は悠然(ゆうぜん)と颔(うなず)いた。
「日本一(にっぽんいち)の桃太郎は犬猿雉の三匹の忠义者を召し抱(かか)えた故、鬼が岛へ征伐に来たのだ。」
「ではそのお三(さん)かたをお召し抱えなすったのはどういう诀(わけ)でございますか?」
「それはもとより鬼が岛を征伐したいと志した故、黍団子(きびだんご)をやっても召し抱えたのだ。――どうだ? これでもまだわからないといえば、贵様たちも皆杀してしまうぞ。」
鬼の酋长は惊いたように、三尺ほど后(うしろ)へ飞び下(さが)ると、いよいよまた丁宁(ていねい)にお时仪(じぎ)をした。
五
日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹と、人质に取った鬼の子供に宝物の车を引かせながら、得々(とくとく)と故郷へ凯旋(がいせん)した。――これだけはもう日本中(にほんじゅう)の子供のとうに知っている话である。しかし桃太郎は必ずしも幸福に一生を送った诀(わけ)ではない。鬼の子供は一人前(いちにんまえ)になると番人の雉を噛(か)み杀した上、たちまち鬼が岛へ逐电(ちくでん)した。のみならず鬼が岛に生き残った鬼は时々海を渡って来ては、桃太郎の屋形(やかた)へ火をつけたり、桃太郎の寝首(ねくび)をかこうとした。何でも猿の杀されたのは人违いだったらしいという噂(うわさ)である。桃太郎はこういう重(かさ)ね重(がさ)ねの不幸に叹息(たんそく)を泄(も)らさずにはいられなかった。
「どうも鬼というものの执念(しゅうねん)の深いのには困ったものだ。」
「やっと命を助けて顶いた御主人の大恩(だいおん)さえ忘れるとは怪(け)しからぬ奴等でございます。」
犬も桃太郎の渋面(じゅうめん)を见ると、口惜(くや)しそうにいつも念(うな)ったものである。
その间も寂しい鬼が岛の矶(いそ)には、美しい热帯の月明(つきあか)りを浴びた鬼の若者が五六人、鬼が岛の独立を计画するため、椰子(やし)の実に爆弾を仕こんでいた。优(やさ)しい鬼の娘たちに恋をすることさえ忘れたのか、黙々と、しかし嬉しそうに茶碗(ちゃわん)ほどの目の玉を赫(かがや)かせながら。……
六
人间の知らない山の奥に云雾(くもきり)を破った桃の木は今日(こんにち)もなお昔のように、累々(るいるい)と无数の実(み)をつけている。勿论桃太郎を孕(はら)んでいた実だけはとうに谷川を流れ去ってしまった。しかし未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。あの大きい八咫鸦(やたがらす)は今度はいつこの木の梢(こずえ)へもう一度姿を露(あら)わすであろう? ああ、未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。……
已赞过
已踩过<
评论
收起
你对这个回答的评价是?
推荐律师服务:
若未解决您的问题,请您详细描述您的问题,通过百度律临进行免费专业咨询